今回観察した際、1個体成体を確認しました。(画像は過去撮影)
気の早い個体はすでに水に入りだしているようです。
東京都ではヒガシヒダサンショウウオが繁殖のため沢に集まり、少しするとトウキョウサンショウウオが湿地に集まりだします。
今回の観察ではサンショウウオの季節が始まりを感じ、来年どれくらいサンショウウオと出会えるかが楽しみになりました。
右,左:ヒガシヒダサンショウウオ 成体(東京都)
ハコネサンショウウオは特に顔が独特でそこを見るだけで簡単に判別可能です。
東京都においてはハコネサンショウウオは奥多摩までいかないと観察できません。それに比べヒガシヒダサンショウウオ低標高地にも見られます。
生息環境もヒガシヒダサンショウウオは源流部、ハコネサンショウウオも同じく源流部ではありますが川幅が広く大きな岩がゴロゴロしているような環境の印象です。
(北日本では他の流水種が生息しないことや水温が安定して低いことが要因だと思いますが、田んぼの集水桝でハコネを見かけたりします。)
上:ハコネサンショウウオ 下:ヒガシヒダサンショウウオ (東京都)
ヒガシヒダサンショウウオ 幼生(東京都)
林道の終点に車を停め、沢の源流部に向かいます。
近畿で観察したヒダサンショウウオと違いヒガシヒダは幼生のまま越冬する個体が多く、この時期でもたまりや石の下などに複数の幼生を確認できました。
越冬個体が多いこともあり幼生のサイズもヒダより大きく、金属光沢がないため幼生段階でも結構違いがあります。
東京であればヒガシ、兵庫ならヒダ等ほとんどの場合は分布で種判別ができます。
同所的に観察されることがあるのとすればハコネサンショウウオです。
ヒガシヒダサンショウウオ(東京都)
一般的なイメージとしてサンショウウオというと人が入っていけない山奥にいる等、あまり身近な印象を持つ事は無いかもしれません。しかし、実は案外近くに潜んでいます。
今回は近所にいるサンショウウオの観察に向かいました。
東京都にはトウキョウサンショウウオ、ヒガシヒダサンショウウオ、ハコネサンショウウオの3種類が生息しています。
今回はヒガシヒダサンショウウオの観察です。
東京都のサンショウウオ
2022/11